1. 導入:Javaは「堅苦しい」言語なのか?
Javaといえば、変数宣言のたびに型を明示しなければならない「静的型付け言語」の代表格です。しかし、Java 10から導入された**「ローカル変数型推論(var)」**を使うことで、その堅牢さを保ったまま、変化に強い、モダンなコーディングが可能になりました。
2. 実験:varを使った型推論
実際に以下のコードを実行し、変数が自動的に型を判別する挙動を確認しました。
【検証コード】
Java
public class Main {
public static void main(String[] args) throws Exception {
// 型推論(var)を使用して宣言
var var1 = "Test";
// 実行時の型を出力して確認
System.out.println("型名: " + var1.getClass().getSimpleName());
}
}
public static void main(String[] args) throws Exception {
// 型推論(var)を使用して宣言
var var1 = "Test";
// 実行時の型を出力して確認
System.out.println("型名: " + var1.getClass().getSimpleName());
}
}
【実行結果】
型名: String
右辺の値からJavaが自動的に「これはString型だ」と判断してくれます。
3. 深掘り:静的型付け vs 動的型付け
ここで、プログラミングの根幹である「型付け」について整理します。
静的型付け(Javaなど)
コンパイル時に型が決まる。エラーを事前に防げる。
動的型付け(Pythonなど)
実行時に型が決まる。柔軟だが実行時のエラーリスクがある。
Javaの var は、「静的型付け」のメリットを維持したまま、記述だけを簡潔にする仕組みです。
4. プロの視点:データベース連携における「保守性」
ここが var の真骨頂です。
例えば、データベースからデータを取得する処理を考えてみましょう。
もし、データベース側のカラムの型が変更(例:Integer から Long へ変更)された場合、型を明示的に書いているコードでは、その変数を使っている箇所すべてを書き直す必要があります。
もし、データベース側のカラムの型が変更(例:Integer から Long へ変更)された場合、型を明示的に書いているコードでは、その変数を使っている箇所すべてを書き直す必要があります。
しかし、 var を使っていれば、「右辺(DBからの戻り値)」が変わっても、左辺(変数宣言)を修正する必要がありません。
型を明示した例
Integer price = db.getPrice(); → Long に変わるとコンパイルエラーになり、一斉修正が必要。
varを使った例
var price = db.getPrice(); → price の中身が自動的に Long として扱われ、修正箇所を最小限に抑えられる。
このように、外部システム(データベースやAPI)との境界線で var を活用することは、**「変更の影響を受けにくい(疎結合な)コード」**を書くためのプロのテクニックと言えます。
5. まとめ:モダンなJavaへの一歩
今回の探求で、Javaの var は単なる「手抜き」ではなく、「コードの読みやすさ」と「変更への強さ(保守性)」を向上させるための戦略的なツールであることが分かりました。
何でも var にするのではなく、こうしたメリットを理解して使い分けることこそが、プロへの道だと感じています。
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